保育士等キャリアアップ研修教材「CareRaku(キャリラク)」

保育士等キャリアアップ研修教材障害児保育教材

悩みを力に変える
障害児保育をわかりやすく解説

学習目安:
15時間
レッスン数:
15レッスン

受講者が経験を振り返り
ながら
障害児保育の基礎や
在り方を学べる

障害のある子どもに対する理解や支援、関係機関との連携や新保育所保育指針に基づいた指導計画・評価などについて学ぶことができる講座です。

いわゆる「気になる子」は、いまや9割の保育所に在籍していると言われています。(※)
こうした中で、障害のある子どもに対して今までの保育が通じず、思い悩む保育士は少なくありません。

本講座ではこれまでの皆さんの経験を振り返りながら、障害のある子どもやその保護者とどう向き合い、支援していくのか、また関係機関との連携や指導計画および評価の考え方について学びます。

障害のある子どもとの出会いは、今まで行ってきた保育を見直し、前向きに考え直す素晴らしい機会ともいえます。本講座を学習することで、障害のある子どもへの保育に対する基本的な考え方や知識を得るだけでなく、こうした悩みに直面する同僚に前向きな意識転換を促すことができるミドルリーダーとしての資質を手に入れましょう。

※保育所における障害児やいわゆる「気になる子」等の受入れ実態、障害児保育等のその支援内容、居宅訪問型保育の利用実態に関する調査研究報告書参照(平成27年度,社会福祉法人 日本保育協会)

監修者からのメッセージ

教材の一部をご紹介

eラーニング教材

テキスト

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保育の専門家による
わかりやすい講義

編者松井剛太(まつい・ごうた)

香川大学教育学部准教授。博士(教育学)。
広島大学大学院教育学研究科附属幼年教育研究施設助手、香川大学講師を経て現職。主な著書に『文化を映し出す子どもの身体-文化人類学からみた日本とニュージーランドの幼児教育』(翻訳、福村出版)、『発達が気になる子どもの行動が変わる! 保育者のためのABI(活動に根ざした介入)実践事例集』(執筆、福村出版)、『特別な配慮を必要とする子どもが輝くクラス運営』(中央法規)、『子どもの育ちを保護者とともに喜びあう: ラーニングストーリー はじめの一歩』(ひとなる書房)などがある。

松井剛太

カリキュラム

はじめに
  • はじめに

第1章 障害のある子どもの理解
  • 第1節 障害のある子どもの理解

    「障害」とは/障害のある子どもの理解と保育士等のかかわり/障害の多様化と受入れに関する状況

  • 第2節 合理的配慮に関する理解

    障害者の権利に関する条約と合理的配慮/障害者差別解消法/合理的配慮の具体例

  • 第3節 障害児保育に関する現状と課題

    障害のある子どもの保育参加/障害児保育の課題/保育参加の工夫/保育所内外の連携の下で見通しのある支援を実施する

  • まとめテスト

  • まとめレポート

第2章 障害児の発達の援助
  • 第1節 さまざまな障害の見方と支援

    本人の感じる困難性/知的発達の遅れへの見方と支援/発達障害のある子どもへの見方と支援/不安障害のある子どもへの見方と支援

  • 第2節 集団のなかでどのように育むのか

    障害のある子どもを含めたこれからの保育/集団生活における葛藤/遊びの充実から”問題となる行動”を考える/子ども同士の関係を多層的にみる

  • まとめテスト

  • まとめレポート

第3章 障害児保育の環境
  • 第1節 個々の発達を促す生活と遊びの環境

    生活しやすい環境・遊びが深まる環境とは/障害児保育における環境の重要性/クラス全員が生活しやすいユニバーサルな環境づくり

  • 第2節 障害のある子どもと保育士等、ほかの子どもとのかかわり

    障害のある子どもとほかの子どもとのかかわり/クラスの子ども同士の関係を理解する/記録のとり方で配慮したいこと/子ども同士のかかわりに対する保育士等のかかわり方

  • 第3節 他職種との連携

    人的環境としての保育士等、その他の職種/他職種の役割と連携/リー ダーとしての役割/職員間の連携

  • まとめテスト

  • まとめレポート

第4章 障害児保育の指導計画、記録および評価
  • 第1節 全体的な計画に基づく指導計画の作成

    「全体的な計画」「各年齢の指導計画」「個別の指導計画」の関係 /全体的な計画から個別の指導計画への目標の段階性

  • 第2節 個別の指導計画の作成

    個別の指導計画の様式/個別の指導計画の作成と実践の手順/子どもの 実態把握を行う/実態把握の結果から子どもに即した目標を設定する/ 目標の達成に向けた具体的な援助方法を設定する

  • 第3節 障害児保育の評価

    障害のある子どもの姿を記録し、評価することの意味/子どもの現在の姿をとらえ直す/評価における「問題点モデル」と「信頼モデル」/目標に関連する援助の方法を問い直す/保育所内で共有するための保育力ンファレンス/評価の結果を保護者と共有する

  • まとめテスト

  • まとめレポート

第5章 家庭および関係機関との連携
  • 第1節 保護者や家庭に対する理解と支援

    保護者が障害と出会う時/障害受容とは/保育所保育指針にみる保護者・家庭への支援/保護者は被虐待環境にいる/保護者は変わるのか/ともに子どもの将来をみる

  • 第2節 地域の専門機関等との連携および個別の支援計画の作成

    保育所保育指針等にみる関係機関との連携/特別支援学校と「個別の教育及び保育支援計画」「個別の指導計画」/相談・連携できるさまざまな專門機関

  • 第3節 小学校等との連携

    保育所と小学校の接続/就学先の決定に向けて/障害のある子どもの就学先/就学に向けた保護者対応

  • まとめテスト

  • まとめレポート

おわりに
  • おわりに

こんな方におすすめ

  • 障害のある子どもや気になる子どもの保育に関わる人
  • 障害のある子どもの保育や指導計画や記録・評価に悩んでいる人
  • 保育所障害児保育を行うリーダー的立場にある人
  • 他園や他の保育士がどのように障害のある子どもの保育を行っているのか知りたい人
  • 学習時間がなかなか取れない人
  • 移動中など好きな時間を有効活用したい人

詳細

対象者
・障害のある子どもと集団の中でどう関わっていくべきか課題意識を持っている方
・障害児保育に関する学びを深めたい方
・他園や他の保育士の事例を知ることでより良い支援方法を見出したいと考えている方
※本教材は保育士等キャリアアップ研修にも対応していますが、社内研修や派遣社員研修にも利用できます。
学習目標
・これからの障害児保育において必要な合理的配慮などの新しい動向が把握できる
・事例をもとに、さまざまな障害の見方と支援を理解する
・障害のある子どもを含めた中で、生活と遊びを充実させるために保育環境をどのように工夫すべきかを学ぶ
・保育所保育指針における、障害のある子どもの個別指導計画と評価について要点を押さえることができる
・家庭および関係機関との具体的な連携方法がわかる
ダウンロードテキスト
なし
動作環境
動作環境については下記リンクをご確認ください。

CareRaku動作環境

レッスン数
15レッスン
標準学習時間
15時間