書籍紹介 :『経済学者、待機児童ゼロに挑む』

こんにちは!hoiCo.運営事務局です。

今回は、保育に関わる全ての人にオススメの本を一冊ご紹介したいと思います!

『経済学者、待機児童ゼロに挑む』

  著者 鈴木亘 /出版社 新潮社 /分類 社会学

「全国で10万人、今後30万人ともみられる社会問題には、あなたの知らない根本原因があった。官に甘く民に厳しい許認可、税金漬けの公立保育所、財政難から保育士に寿退社を促す私立保育所、そして「保育の質を守れ」にひそむ大ウソ――。保育歴16年、東京で対策の陣頭に立つ異端の学者が、待機児童ゼロを阻む「真犯人」を炙り出す改革戦記。」(新潮社 紹介文より)

著者について

鈴木 亘(スズキ ワタル)
東京都顧問/学習院大学経済学部教授。1970年生まれ。
『生活保護の経済分析』(共著、東京大学出版会、2008年)
『だまされないための年金・医療・介護入門』(東洋経済新報社、2009年)
『健康政策の経済分析』(共著、東京大学出版会、2016年)など著書多数。

著者自身、5年ごとにお子さんをさずかり、16年間もの間保育に携わってきた方で、社会保障や社会福祉を専門とする大学の研究者でもあります。
保育もまさに専門分野で、そのような方からの解説はとても分かり易く、
いい意味で生々しいので、引き込まれます。

大問題の真の原因は、保育士不足でも、
都市部への人口集中でもなかった!

この文言が本の帯に書かれていたのですが、これを読んで「え?そうなの?」
と思われる方も多いのではないでしょうか?

本を読むことで、その謎も解消されていきます。

この本は著者自身の「保活」から始まり、
経済学者たる著者の待機児童問題解決への答え、
そして改革奮闘記、これからどうすればいいのかが書かれています。
この1冊で学べることはとても多いです。
(そして純粋に読み物として面白い!!)

〇今、待機児童はどれほど深刻な状況にあるのか?
〇どのように保活を行えば、待機児童になりにくいのか?
〇なぜ待機児童が発生してしまうのか?
〇政府や自治体はどのような対策を行っているのか?
〇対策をしても待機児童がなかなか減らないのは何故か?
〇改革を阻んでいるのは誰か?
〇どのような対策を行えば、待機児童問題が解決するのか?
〇実際に待機児童対策をきちんと実行するには、何をどうすればいいのか?

これらの問いについて、著者が実体験に基づいて語った本です。
特に、いつも当ブログを読んでくださっている方には、
是非ご一読いただきたいと思いました!

それでは、次回の記事もどうぞよろしくお願いいたします。